2005年12月07日
寒くなりましたね。
急に寒くなってきました。
枝垂桜の葉もすっかり落ち、参道の八重桜はまだ赤く色づいて残っています。
ここ数日の風でケヤキの葉もだいぶ落ちましたが、掃き掃除がまだまだ続きます。以前は、落ち葉を集めて“やきいも”を境内でしましたが、今は環境問題で燃やしてはいけなくなり風情を楽しむ事ができなくなりました。残念です。
子供の頃には皆さんも一度は歌ったと思いますが“たき火”という歌、
“かきねの かきねの まがりかど たき火だ たき火だ おちばたき
「あたろうか」 「あたろうよ」 きたかぜ ぴいぷう ふいている”
という歌です。
考えてみると「かきね」が無くなりマンションやビルやコンクリートの塀になってきています。
都会を離れればまだまだ「かきね」はあるのでしょうが。「かきね」てなあに?なんてことは無いですよね。
“たき火”の2番では、「さざんか」になっていたと思いますが。「さざんか」ご存知ですよね。バカにするなと怒られますかね。
「さざんか」は「つばき」とは違いますから。また一言余計でしたか。それから、「おちばたき」などはほとんど見られなくなりました。
「おちばたき」をしながら“やきいも”をするなど皆無ですね。“やきいも”が香ばしく、フウフウしながら、ワイワイとおしゃべりしながら食べる楽しみ、またやってみたいです。
ついでに“たき火”の2番には “しもやけ おててが もうかゆい”とあったと思いますが、いまのお子さんたちは“しもやけ”になるのでしょうか。あまり聞かれなくなってずいぶん経つような気が致します。環境が整っているせいか、「しもやけ」になる生活ではなくなったのでしょうね。
私などは雑巾掛けや庭掃きなどで水が手についたままでちょっと油断すると痒くなってしまう事があります。あぶらっけが無くなって来ているせいもあるようですが。
竹箒で境内や墓所を掃いていると余計な事を考えないでおるので、一段落つくまで掃き終ると気分がスッキリしてすがすがしい気持ちになります。これ本当ですよ。
また、竹箒と落ち葉の掃く音、いいもんですよ。どうですかボランティアで掃きに来ますか?ここ港区にもお寺や神社さんでは結構庭掃きで大変だ、と言っているところがかなりあると思います。お休みの日などでどこにも予定が無く、また寒いからと言って家にいるのでなく、午前中に体と頭の体操をかねて如何ですか?
お子さんも一緒に日頃のストレスが発散するのではないでしょうか。さらに自然との会話も一役買えるんではないでしょうか。
さて、明日12月8日は何の日かご存知ですか?
そうです「お釈迦様のお悟りになった日」(成道会(じょうどうえ))です。よくお解かりになりました。
と言っても、多分ご存じない方が多いのかも知れませんね。クリスマスは知っていても。なに、和尚の僻みか?って。そうです。
この際ですからついでに、お釈迦様のお生まれになった日は?そう4月8日(降誕会(こうたんえ))一般的には「花祭り」です。
亡くなられた日は2月15日(涅槃会(ねはんえ))です。是非覚えて下さい。お願いいたします。
臨済宗ではこの12月1日より12月8日の未明までを1日とした大接心をします。
修行道場によって、時期が旧暦にて行われてるところもあります。この接心を「蝋八大接心(ろうはつおおぜっしん)」略して(蝋八(ろうはつ))と言い、雲水の命取りと言われる厳しい1日(八日間)なのです。お釈迦様にあやかり、12月8日の未明の東の空に光る宵の明星を見てお悟りを開いた事に因んで修行僧(雲水)は、ここぞと日頃の修行のすべてをなげうって死に物狂いで坐禅をするのです。一生に一回の人生、剃髪してチャレンジしてみませんか。