2005年12月02日
師走です
師走です。何時もながら早い1年です。
新聞やテレビニュースの社会面は相変わらず嫌な事件がおおく、どうなっちゃんてんの人間は?と言う感じですね。
このように物を書くというのは意外と出来ない物ですね。もっとスラスラと話せると思っていました。
さて、お寺も師走に入り年末の行事の準備に入り、檀信徒に便りを出す支度をし、年末から年始にかけての準備に落ち度が無いか何度も繰り返し例年のメモを確認しています。
毎年の事ですがもっと早くから準備すればと思いつつ何時もギリギリになって始めてしまいます。
今月は忘年会があり、当然、法事も今月半ばまで予定に入っており、更に葬儀も昨日・今日とあり、そして現在、寺は工事も入っておるので毎日のように工事関係者が出入りして工事の進行状況や打ち合わせなどで一日一日が瞬く間に過ぎてしまいます。
おかげで余計な事を考えずに、無事に過ごせありがたく思っております。
余り暇があると碌でもない事を考えてしまいがちになるので忙しさに感謝です。
さて、昨日のニュースにほのぼのとしたニュースもありましたね。愛子様4歳の誕生日を迎えられたニュースです。
大きなサツマイモを掘り出し、思わず声を出された映像を見て、なんも飾りの無い清々しい愛子様本体があらわれていました。
この無心な清々しい境地をどんな場面においても出せたら縁あって人間として生まれてきて幸せではないでしょうか。
私たち人間は誰一人として自分から生まれた人はおりません。縁あって生まれてくるのです。
ですから思うようには行かないのはあたりまえです。尊い一度きりの命を授かり、肉体を授かってくるのです。
前にいる人も・後ろにいる人もすべての人は全く同じ尊厳ある命、その人、一人一人が全く同じ条件で生かされているのです。
誰にも侵されることの無い尊い、尊厳ある命を授かって生かされているのです。
これこそお釈迦様の言う“唯我独尊”なのです。
この尊い命と肉体は何人からも脅かされる事は無いのです。このことをよく踏まえたうえで生きていかなければなりません。
幼子の命を意図も簡単に奪う事件などもってのほかです。
また、建築業界を揺るがしている問題、関係者すべてが自身の職業的良心が欠如しているとしか言えません。情けない事です。
マンションに住む人々やホテルに泊まりに来る人々がいちいちこの建物は“震度5の地震で倒壊しますか?”と訊いて住んだり・泊りますか?
もし訊ねて、関係者は“はい、震度5で倒壊の恐れがありますが、いかがですか?”といってマンションを販売いたしますか?
“はい、震度5で倒壊の恐れがありますが、お泊り下さい。”といって、お客は泊りますか?バカにするんじゃないよ!と怒りたくなります。
知らなければそれで済むなんてとんでもないですよ。人間ほど地球上の生物でこれほど優れていてそして愚かな生物は無いようですね。困ったものです。
自身の職業的良心と言いましたが、われわれ僧侶も政治家も官僚も教育者もその他多々ある職業に従事しているすべての人々が本当に己の職業的良心を貫く生き方をしてもらいたいものです。