秋のお彼岸になりました。早いものでお中日(23日)(秋分の日)を過ぎると昼と夜の時間が変わってきます。1年のうちの半分が過ぎるのです。
 9月に入り白露(9月8日)が過ぎ、次の節気秋分の日を迎える頃になりお寺にもお彼岸らしく彼岸花が咲き始めております。赤い曼珠沙華(彼岸花)とナツズイセン(ヒガンバナ科)が今咲いています。また、栗の毬が大きくなりパックリと割れ大きな栗の実が顔をのぞかせています。
秋を感じさせるものがあるっていいですね。
皆さんの周りにも秋を感じさせるものが多々あると思います。見つけて下さい。

 さて、皆さんは「お彼岸」には先祖のお墓参りには行かれますか?是非ともお参りに行って下さい。
 いまある自分とは?見つめなおす良い機会で無いでしょうか。毎日毎日忙しなく生活をしているところからちょっと離れて別世界に入ってみては如何でしょう。けして損はしませんよ。普段の時間の流れと違った時間を体験してみませんか。時節の花や木々を愛でてみませんか。
 自分が好きで生まれてきた人は一人も居りません。縁あって生じてきたのです。この命も肉体も。ですから思うようになんて行かないのです。
 しかし、私たちはつい忘れてしまうのです。命も身体もすべて縁あって与えられて生かされていることを。自分で作ったものなど無いのです。自分のものなど無いのです。私が、俺がと言っていますが本当の自分は何処にあるのかいま一度考える時期が「お彼岸」なのです。また、縁あって生じてから自分ひとりで生きている人も一人も居りません。
 わかりますか?わかりますよね。
 どうですか一つこの機会(お彼岸)に自問自答してみては。折角生かされているのですから己を分かって生きてみては如何ですか?

ヒガンバナの咲く前

ヒガンバナ

ナツズイセン(ヒガンバナ科)

栗の実