2006年5月15日
釧路川の蛇行
先日のある新聞に「釧路川の蛇行」の記事が載っていました。釧路川の洪水を防ぐために直線化したようです(二十五年前約1.6キロを直線化した。そしてこの度2.7キロを蛇行させる計画)。
ところが、「自然再生法」に基ずく河川の曲げ戻しを行うとのこと。何か変ですね。今回の釧路川の計画は「釧路湿原」(ラムサール条約登録湿原)の乾燥が進みこの五十年で二割の面積が消失したそうで、それを「川の蛇行」を回復して湿原を護ろうというのが行政の計画のようです。すごい計画ですね。直線化に5億円、曲げ戻しに10億円掛かるそうです。お金の問題でなく、何千年・何億年とかかって出来た「湿原」を、洪水を防ぐために直線化し、湿原が乾燥し「ラムサール条約登録」としては「まずい」と判断したのでしょう?
「湿原」が出来るとういうことはどういうことなのか。河川が氾濫したりするから湿地帯が出来るのでしょう。その氾濫をしない様にしたら乾燥してくるのは当たり前ですよ。熱帯雨林のところならまだしも。こんなこと当たり前でしょう。何もしなくても「地球温暖化」の影響で乾燥していくのですから。
「アサリ」・「干拓」など他にもたくさんの問題があります。人間と自然との調和。大昔は自然に対して人間の知恵を働かせていたように思いますが、近年は人間のための自然と言うような気がしてなりません。ここら辺で少し考え直して見ては如何ですか。以前にもお話したと思いますが人間も「自然」なのです。少々不便でもいいではないですか。気持ち良く、どこにいても「美味しい空気」が吸えるような地球にしませんか?
この「釧路川」の件、この夏にも着手するようです。どうですかね。関係者の方、慌てずにもっとよく協議しては如何でしょうか?人間の本当の智慧を搾り出して下さい。立派な方が「再生協議会」におられることでしょうから。ひとつ皆さんで考えて下さい。